ドグミッションの操作

ご無沙汰しております。

とうとうS660用ドグミッションが完成したので操作方法について記していきます。

そもそもドグミッションとは

まずはドグの簡単な説明です。

知っている方は飛ばしてください。

簡単に説明するとシンクロの無いミッションで、かわりにドグ歯というモノでギアのセレクトを行っています。

このドグ歯が数枚しかないので割と簡単にギアチェンジが行える半面、エンジン回転はドライバーが合わせなければならないため乗り心地の悪化や操作の難しさで市販車に載っている事はほぼありません。

ドグミッションと通常のシンクロ付きミッションの最大の違いと言えばクラッチを使わずにシフトチェンジが行えることです。

シンクロ付きでも出来ない事はないですがとても時間がかかるためサーキットでは使えません。反面ドグミッションでは一瞬でも駆動が抜けていればギアチェンジが行えます。

その結果左足でブレーキを踏むことが出来るのでそれが今回ミッションを作った理由でもあります。

セレクターの凹にギアの凸が入り込む事でギアチェンジが行われる。セレクターとギアの回転数が違うので素早くシフト操作を行わないと弾かれてしまう。

ドグミッションのシフトアップ

これに関してはクラッチを使うのであればシンクロ付きと大差はありません。

しかしシンクロ付きと違ってどのギアにもすこすこ入ってしまうのでオーバーレブの危険性は高いです。

コツとしてはシフトチェンジ前に、例えば2から3へギアを変える場合3速の方向へあらかじめ力を加えておくとクラッチを切った瞬間にギアチェンジが行えます。

3に叩き込むときはしっかり力を加えてください。そうしないと弾かれてしまう事があります。

ですから間違って1速に入れてしまうと大惨事となりますので気を付けて下さい。

クラッチを伴わないシフトアップはシンクロ付きと同様あらかじめシフトアップ方向に力を入れておき、一瞬駆動を抜いてやることでギアチェンジを行えます。

アクセルオフによって駆動を抜いたり点火カットスイッチを使ったりして駆動を抜きます。

しかし最近の車はスロットルをオフにしてもスロットルバルブはすぐにはオフにならず駆動が抜けない事があるので市販車でのノンクラシフトアップはお勧めしません。

S660でも同様なので極力やらないでください。(点火カットを入れる場合やフルコン制御される場合は問題ないと思います。)

シフトダウン

これもクラッチを使う場合はシンクロ付きと全く同じ操作になります。

間違った所へギアを入れないよう気を付けてシフトダウンしてください。

ノンクラでやる場合はブレーキング中にアクセルを開けてあげると駆動が抜けるので間髪入れずシフトチェンジを行います。

この時エンジン回転が上がっていないとシフトロックしてしまったりギアに強い負荷がかかるので気を付けて下さい。

でもこれが出来るようになるととっても気持ちいいです。

市販車程度のエンジンレスポンスでは回転が合いきらずドグ歯は確実に削れていきますのでやり過ぎには気を付けて下さい。

発進とバック、街乗り

ドグミッションでもう一つシンクロと違う所として、発進時にクラッチを切った時にドグ歯の位置が悪いとギアが入りません。

その場合は一度ニュートラルの位置にシフトレバーを戻してクラッチを離し、再度クラッチを踏み込むことでギアが入ります。

交差点などでギアが入らないと焦るので少し早めにギアを入れてあげるようにしましょう。

バックに関しては多くのドグミッションで薄い歯となっており車両が止まり切る前などに適当にバックへ入れると壊れる事があります。

しっかり止まってクラッチを切り、丁寧にバックへ入れてあげてください。

街乗りではドグの摩耗を抑える運転を心がけましょう。

具体的には早め早めのシフトアップをしましょう。そうする事でギアチェンジ後のエンジン回転数に差が生まれづらくギアチェンジがスムーズに行えます。

サーキットでも同様ですが中途半端に入ってしまうと弾かれるばかりかギアの摩耗が進んでしまうので確実にギアを叩き込むようにしてください。

しかし間違ったギアへ押し込んでしまうとオーバーレブの危険性が上がってしまうのでシフトレバーの操作もしっかりと練習してください。

メンテその他

エンジンオイルはこまめな交換をお願いします。その際オイル内の鉄粉を確認すると良いでしょう。

また粘度に関しては高めのほうがギアを守れます。僕は140をつかっています。

しかしLSDとの兼ね合いもあるので冬場やタイムアタックなどでは90くらいを使用しても大丈夫とは思います。

オーバーホールは1年に一回ほど出来ればしていただきたいです。

また異音が発生した場合は直ちに車両を停めて一切動かさないように(車軸を回さない)するとダメージが少なくて済みます。

ドグは頑丈ではありますが扱いを間違えるとあっという間に壊れてしまうので気を付けて下さい!

ひとまず思いついた内容はこんな感じです。また思いついたら追記していきます。

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