先日発売されたADVAN NEOVA AD09。
早速S660を使って比較テストをしてみました。
テストの条件
2月に発売されたAD09。
今回はS660純正タイヤのAD08Rと比較していきます。
しかし生憎S660純正サイズの195/45R16はAD09に設定がありません。
そこで今回はほぼ同じ外形、幅を持つ185/55R15サイズのAD09とAD08Rをリアに装着、フロントは純正サイズの165/55R15を装着してテストをします。
またホイールの影響も排除するためフロントはS660純正、リアはフィット純正(15インチ6J+50)を使用しました。
もちろんすべて新品で内圧も同じ値にしています。
テストしたサーキットはタカタサーキット。
天候はドライ、気温は6度でした。
まずはAD08Rから
走行の周回数も合わせるためアウトラップとウォームラップを挟んだ後2周計測を行います。
アウトラップはかなりスリッピーなものの半周ほどでそれなりにグリップしてくるのでそのままウォームアップを行いアタックへ。
路面温度が低すぎてグリップ感が薄い中66.9秒を記録、そのままもう一周走って67.2秒でした。
次にAD09
こちらも走行周回数は合わせています。
アウトラップはこちらもスリッピーですが同様に半周ほどでグリップしてきます。
ウォームアップラップを挟んでアタックへ入ると予想よりグリップアップしない印象でした。
期待が高すぎたせいです。
しかしAD08Rよりグリップ感はわずかに上がっています。
明らかな差が出たのは高速コーナーでした。
リアタイヤの剛性感が高くAD08Rではタイヤがよれていたところでしっかりした印象があります。
そして気になるタイムは66.4秒。
2周目は66.6秒。
AD08Rと比べコンマ5秒アップでした。
AD09とAD08Rの違いは?
印象としてはタイム差ほどフィーリングに違いを感じませんでした。
特にフロントタイヤはあまりわかりませんでした。
少し構造が硬くて剛性が高い故にグリップが上がった感じがありますが、コンパウンドが明らかに柔らかくなったというような違いは感じませんでした。
AD08Rから正統な進化を遂げたという印象です。
しかし真冬の寒さの中でコンパウンドが溶けなかっただけという可能性も大いにあります。
またロングランでの摩耗やタレなどは今回検証しなかったのでまた機会があればやってみます。
おまけ
1号車での走行直後に2号車でもテストしました。
結果はコンマ3秒差でAD09の勝ち。
2号車では1号車以上に差が感じられませんでした。
というのもセッティングが全くあってなく、車体が跳ねるような状況だったのでグリップを引き出せなかったんだと思います。
AD09のしっかり感も2号車では硬さとして出てきてしまった印象です。
しっかりとセッティングを詰めればいいグリップを引き出せそうなので楽しみです。
なぜ08ではなく08Rなのか謎すぎる