せっかく買ったスポーツカーのS660をサーキットで走らせてみたい。
でもどんなところが問題になるのか不安。
そんな方のための記事です。
ノーマルでサーキットを走る場合
今日はノーマルで走る場合を見てみましょう。
- ブレーキ
- シート
- 水温、油温
この辺りが問題になりそうですね。
詳しく見ていきましょう。
ブレーキ
S660の場合軽自動車としては豪華な4輪ディスクブレーキとなっています。
しかし4輪ともにソリッドディスクとなるので放熱性はいまいちです。
ミニサーキットなどを連続で走るとブレーキ温度は500度を超えてしまいノーマルパッドではあっという間に炭化して消しゴムのようになくなってしまいます。
その為サーキットを走る場合は絶対に対策しなければなりません。
対策
まずはパッドをサーキット走行に対応したものに変えましょう。
僕はエンドレスさんのMX72を使っています。
ローターを変えてみるのも良いでしょう。
モデューロや無限からも発売されています。
温度が上がってしまう事が問題なのでブレーキダクトを引くという方法もあります。
ここまですれば問題はないと思いますがより安全と性能を求めるのであればキャリパーごと変えてしまうのも一つの手ではあります。
キャリパーを交換する場合の注意点として、昨今は車検が厳しくなっておりキャリパーの性能証明書を求められる場合があるようです。
僕が付けているエンドレスさんのキャリパーは証明書を出せるという事でしたが、他メーカーのモノを検討する場合確認しておいた方がよいかと思います。
シート
これはS660に限らずですが、ノーマルシートではホールド感が足らずコーナーで体がぶれてしまいます。
特にS660の場合は横Gがノーマルでも1.3Gほど発生する場合があるのでノーマルシートでは体を支える事が難しくなってしまいます。
出来れば交換しましょう。
対策
手っ取り早くフルバケットシートへ変えてしまいましょう。
セミバケットでも良いのですが車内が狭いS660ではどのみちリクライニングも出来ないので軽量化にもなるフルバケットシートをお勧めします。
レカロやブリッド等多くのメーカーからシートが発売されているので展示されているものに腰掛けるなどして身体に合うものを選んでください。
注意点としてはキャリパー同様車検の際にシートレールの強度証明書を求められる場合があります。
ブリッド製シートとブリッド製シートレールの組み合わせ等の同メーカーであれば大丈夫なようですが、レカロのシートにカワイ製作所製シートレールなどを組み合わせる場合は証明書を求められる場合があるようです。
そのような組み合わせをする場合は車検前に証明書の手配をメーカーにお願いしましょう。
水温と油温
次に冷却系の問題ですが、まずは水温からお話しします。
S660の場合エンジンに対してそれなりに大きなラジエターが装着されているのでノーマルであれば全く問題ありません。
どんなに頑張っても100度くらいです。
次に油温ですが夏場にサーキットを連続周回すると125度辺りまで上昇したことがあります。
油温はちょっと高くて怖いですよね。
オイルは普通の0-20を使った状態で4000周以上サーキットを走っていますが今のところノートラブルです。
しかし気持ち悪い方のために対策アイテムをご紹介します。
対策
それでは水温から。
一つはナンバープレートを取り外すことです。
これだけでも数度水温を下げることが出来ます。
それでも更に下げたい場合はラジエターファンを走行時に外してしまいましょう。
ボルト2本で止まっているだけなのであっという間に脱着できます。
ただし走っていないと水温は上がり続けてしまうので気を付けてください。
以上の対策をすれば水温に関して問題となることはないでしょう。
より安心したい方は社外の大容量ラジエターに交換するのも良いでしょう。
次に油温を下げる方法ですが、これはオイルクーラーを装着するしか手はありません。
オイルクーラーには空冷式と水冷式がありどちらを選んでも良いのですが、水冷式を選択した場合冷却水の温度が油温に引っ張られて上昇してしまうので上記の水温対策を同時にした方が良いでしょう。
とはいえオイルクーラーを装着するとそれなりの出費となりますのでノーマルであればオイルをこまめに交換するだけで十分かなと個人的には思っています。
まとめ
以上簡単な問題と対策でした。
S660はとっても楽しい車なのでぜひサーキットを走ってみてください!
とても参考になりました、これからS660手を入れようと思っていたとこだったので無知な初心者なんでわかり易い説明でGood Jobです
ECUチューニングについてはどのようなお考えですか意見をお聞かせください
お返事が遅くなってしまいました。
ECUに関しては保証が効かなくなるなどの弊害もあるので慎重に判断された方が良いとは思います。
サーキットをメインとするのであればいずれは行きついてしまうので、その時は冷却系の対策をしっかりとされれば問題ないかと思います。