富士スピードウェイをS660で走った話

先日富士スピードウェイにて行われたH1 CUP 第1戦にゲストとしてお招きいただき、その時に2号車で走ることが出来ました。それについて簡単に書いてみます。

現在の仕様

最近はあまり2号車のアップデートを公開していなかったので改めて現状の説明からです。

まずはエンジン関係から。(敬称略)

エンジン本体ノーマル
タービンGT100R相当(TD02)
インタークーラーHKS水冷+フラットウェル製ラジエター
吸気K&N純正形状エアクリーナー
排気リアルスポーツ製マフラー

こんなかんじです。

これにECUとインジェクターを変更した結果ダイナパックで95馬力(係数なし)となっています。

つづいて外装関係。

ボンネット無限カーボンボンネット
フロントバンパー純正+無限リップorModuloX純正
サイド無限リアフェンダー&サイドスポイラー
ウイング無し
リアバンパー純正

ほぼ無限仕様です。

次は足回り。

サスペンションスプーン製車高調
バネF:4K R:6K
ARBリアのみスプーン製ARB
ホイールF:無限FR8 R:Modulo純正OP
タイヤ前後純正ネオバ
ブレーキエンドレス SuperMicro6ライト

最後に駆動系。

LSDクスコ製1.5WAY
クラッチOS技研製クラッチ&フライホイール
ファイナルギアノーマル

と、ざっくりこのような仕様となっております。

走ってみると

今回の走行会には50台オーバーのS660が参加されていました。

正直クリアラップなど取れないだろうと思っていましたが奇跡的に取れました。

皆さんしっかりと後方を確認されながら走行していたのでよけていただきありがとうございました。

そして結果はというと、2分12秒5。

思ったよりもタイムが出たので驚いています。

YouTubeには2ndベストとなる2分12秒6の動画をアップしました。

参考にしてみてください。

(ベストラップはそれなりに引っかかっている事、2ndベストはエアコンの切り忘れでストレートスピードが3キロほど伸びていないものの、走りとしてはベストの周より良かったため2ndベストの動画をアップしました。ベストラップはGPSで184キロ、2ndベストは181キロ。気温9度)

走って分かった問題点

上記の動画を見ていただくとよくわかるのですが、とってもオーバーステアです。

S660と言えば純正ではリアがどっしり安定していてオーバーステアとは無縁の車。

それが何故かとっても強いオーバーステア。

何故でしょう?

確かに地元のタカタサーキットを走っていてもオーバーステアなのですが、フルコースを走ると輪をかけてオーバーステアです。

何が違うかと言えば速度域です。

鈴鹿を走った時も同じように強いオーバーステアでした。

うーん。

おそらくですが、フロント周りはダクト付きボンネットなどで揚力が抑制されているのに対し、リアはウイングもなくノーマルなので揚力が発生してグリップ低下を招いているのではと思います。

対策としてはウイングを付けるのが一番簡単ですが、パワーのないS660ではドラッグによって速度が落ちてタイムも落ちる気がします。

なのでタイヤハウス内の加工や、アンダーパネルなどで空気を整えてあげる必要がありそうです。

また今度やってみます!

その後のオフ会

当日は11時から1時間の走行会が行われましたが、それと併催してオフ会も開催されていました。

なんとそちらにもご招待いただき、人生初のオフ会参加となりました。

オフ会には160台ほど参加されていたようで圧巻の光景でした。

どこを見てもS660、、、

いやぁすごいですね、皆さんの愛が。

ユニークなS660も沢山いてとても参考になりました。

また行ってみたいですね。

まとめ

今月でS660は生産が終了となります。

残念ながらこれ以上台数が増える事はありません。

それでも最後の一台になるまでS660で遊びつくしたいと思います。

これからもよろしくお願いします😼

3 件のコメント

  • 久し振りにブログを拝見しましたら、以前の質問に答えて頂いた様で、有難うございました。
    無事、独自にcan-busのデータは解析出来ています。

    サスセットのオーバーステアに関しては、自分も結構苦労しています(楽しんでいますが)。
    筑波だと、最終コーナーが厳しいです。

    自分の浅い経験からは、どうもRRのARBを強化すると、純正のアンダーステア傾向から、若干オーバーステア傾向になる気がします。
    前後のロール剛性バランスがポイントな気もしていて、RRのARBのレートが上がると、RRに荷重が掛かった時にRR内輪の接地圧が下がり気味になって滑ってオーバーステア傾向になる気がします。
    (サスストロークデータからそう判断してます)

    その分、コーナーエントリーでしっかり荷重移動すればアンダーステアになり難いので、取り分はあるのですが、ちょっと高速コーナーが厳しくなったのは自分も一緒で、色々とやってみたいことが有って面白いです。

    もしお時間がありましたら、自分のブログをチェックして頂けると幸いです。
    https://minkara.carview.co.jp/userid/2377114/blog/46585668/

    今シーズンも頑張ってください!!

    • コメントありがとうございます。基本的には車は前後のロール剛性のバランスで特性が決まる部分があります。
      リアのロール剛性を上げるとオーバーステアとなるという事はセオリーからも外れてなく実際そうなっているのだと思います。
      またS660の場合重心位置も高いためロール剛性を上げると内輪が外輪付近を軸にジャッキアップしてしまいます。
      なので低重心化を進めるとバランスが良くなってくると思います。
      今シーズンも頑張ります!

      • アドバイス有難うございます、非常に参考になりました!!

        やはり、現状の自分の問題は前後のロール剛性バランスや、重心高の問題の様ですね。
        内輪が外輪付近を軸にジャッキアップしてるのが、真に今の状態だと思います!

        現状、SPGレートを低めにセットアップして、深くストロークさせる事で重心を下げようとトライしているのですが、ジオメトリー的な問題も有って、ロール速度と量が大きいので、舵をいれて荷重移動するとRR内輪の接地が抜けやすくなっているのだと思ってます。
        FRのARBもレートを上げるか、RRのフルボトム少し手前からSPGレートが立ち上がる様なデュアルレートにする事で改善できないかと考えています。
        いかに内輪に仕事をさせるかを目標に、色々とやってみたいと思います。

        車体上部の軽量化も現在進めていて、トランクフードは2Kg程度の試作品が完成して、今はハードトップを3kg位で出来ないかトライ中です。(ボンネットも純正を型取り中)

        色々と有難うございました、もしサーキットでお会いする事が有りましたら宜しくお願いします。

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