2020年スーパー耐久シリーズの開幕戦として富士24時間レースが開催され、
そこに#2 ケーズフロンティア SYNTIUM KTMより参戦してきました。
去年は一度も走ることなくリタイアとなってしまいましたが今年は乗れたのか?
ご報告です。
- マシンとチームの紹介
まずはどういう体制で参戦したか軽くご紹介です。
マシンはオーストリアのバイクメーカーKTMが作ったX-BOWというクルマをベースにGT4規格で作られたマシンです。
市販車のX-BOWはオープンですがGT4車両となると空力なども考えられた結果キャノピーが付いてます。
馬力は400psいかないくらいで富士のストレートでは240キロくらい出ます。
そのマシンでST-Zクラスへ参戦しました。

そしてドライバーはスーパーGTで48号車を走らせる飯田選手、同じくGTで2号車を駆る加藤選手と柳田選手、そして昨年まで2号車に乗っていた高橋選手と僕という布陣で24時間を戦いました。
- 予選
ドライバーのラインナップはほぼ全員GTドライバーという事なし、去年の雪辱を晴らすためマシンにもEVOキットと呼ばれるアップデートパーツが投入されました。
が、しかし、、、このEVOキットによって本来速くなるはずのストレートが逆に遅くなってしまうという不具合があり練習走行からタイムは今一つ。
そんな中でも飯田選手と加藤選手が奮闘し5番手を獲得し長いレースへと臨んでいきました。
- 決勝
そして迎えた24時間決勝は柳田選手からスタート。
しかしスタート直後からストレートが伸び悩みトップからは離される展開に。
それでも長いレースなのでしっかり走り切れれば上位入賞の可能性もありましたが、1時間ほどで早くもトラブルが発生し戦線から離脱することになってしまいました。
7周遅れほどでレースを走り続けましたが、途中には大雨の影響でクラッシュ等もあり中々厳しいレース展開となってしまいました。
それでもドライバー全員が全力で走り続け残り1時間半という所までやってきました。
そして最後のスティントは僕が担当しゴールまでマシンを運ぶことになりましたが、その頃にはマシンのストレートスピードは更に低下し、まるでGT500とGT300のような速度差で同クラスのライバルに抜かれてしまうまでマシンの元気はなくなっていました。
そのためシフトアップのタイミングを早めるなどしてマシンを労わりながら、ついに最後の1周という所までやってきました。
しかし悲劇は唐突にやってきます。
なんとファイナルラップの1コーナーを立ち上がるとバックモニターに一瞬炎が映ったのです。
そのまま速度を上げるとモニターには映らなくなりましたが、サイドミラーを見るとマシンからは煙が出ているようでした。
普通ならすぐさまマシンを止めるところですが、これは最後の1周。
みんなが頑張ってここまで走ってきた24時間でした。
だから諦める事が出来ずそのまま走ってしまいました。
しかしBコーナーを曲がったところでエンジンのアラームがついてしまったのでそのままチェッカーまで走りきる事は出来ないと判断して13コーナーのポストへマシンを止めることにしました。
ストップしたマシンからは盛大に炎が燃え上がり一瞬肝を冷やしましたが、マーシャルによる消火活動によって事なきを得ました、、、
しかし24時間レースはチェッカーフラッグを受けなければ完走扱いにはなりません。
そのため24時間以上走ったにも関わらず結果は無念のリタイア。
本当に残念です。。。
しかしこれもレース。
本当にこれがレースです。
今回は本当に残念な結果となってしまいましたがまた機会があれば参戦したいです。
それと今回のレースについてyoutubeで食っちゃべってますのでよかったら見てみてください。
最後に、消火してくれたマーシャルさんありがとうございました!

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